この記事では、卓球向けSAQトレーニングの『Q(クイックネス)』について解説しております。
SAQトレーニングというのは、
Speed スピード
Agility アジリティ
Quickness クイックネス
の頭文字を取った造語で、様々なスポーツで競技力向上のために取り入れられているトレーニング方法です。
今回はその中の『クイックネス』を鍛えるトレーニングを紹介していきます。
※SAQトレーニングの詳細に関しては下記の記事で解説しております。
まだ読んでいない方は先に読んでいただけると、本記事の内容をさらに理解しやすくなります。
もっと速く動けるようになりたい!
ボールに対しての反応が遅いと言われる・・・
判断が遅くて良い球が打てない・・・
相手の打球に対しての反応が遅くて、良い打球が出来ず悩んでいま[…]
卓球向けのクイックネストレーニング
クイックネスは『刺激に反応し速く動き出す能力』のことです。
陸上のスタート時のピストルなどの『音』や、ボクシングのパンチを避ける時の『人の動き』に反応して速く動きだせるかということになります。
卓球に関しては音よりも『相手の動き』に速く反応できるかがポイントになります。
例えば、
・相手のサーブモーションで回転を判断する
・球の弾道で長短を判断する
・ラケット角度でコースを判断する
などが例に挙げられます。
カードリリース
目的
・上半身の敏捷性
・視覚刺激への反応能力の向上
<やり方>
①Aは肩の高さで指の間にカードを持つ
②Bは、Aの前に立ち、腕は下げる
③Aはカードを放す
④Bは反応して空中でカードを取る
応用編
・後ろ向きスタート
Bが後ろ向きから始まり、Aはカードを放す際に声で合図を送る。
合図と共にBはAの方を向き、空中でカードを取る。
・カード2枚
Aは両手に1枚ずつカードを持ち、どちらか1枚を放す。
Bは反応してカードを取る。
クイックハンドトス
目的
・手と目のコーディネーション向上
・素早い方向転換の向上
<やり方>
①Bは線上に立つ
②Aはピンポン球をトスする
③Bはそれに反応してキャッチする
応用編
・ボール2球
Aは両手にボールを持って、どちらか1つをトスする
時間差で、もう一つもトスするのもOK
8点星ドリル
目的
・多方向への動き出しの敏捷性と反応時間の向上
<やり方>
①8つのコーンの中心に立つ
②指示に反応してコーンに触る
③両足が真ん中の円に入るまで戻る
応用編
・高速足踏みを追加
指示を待っている際に、高速足踏みをしてトレーニング強度を上げる
クイックネスが最重要、他の2つで基礎力を向上!
卓球ではSAQの3つの中で『Qクイックネス』が最も重要だと私は考えています。
ですが、反応が早くても基礎的なSスピード・Aアジリティが身についていないと意味がありません。
ですので、最終的には3つ全てをバランスよく鍛える必要があります。
ただし、試合や練習の中で自分の足りない部分に気づいた場合は、1つの部分を個別に重点的に鍛えるというのもOKです。
この記事では、卓球向けSAQトレーニングの『A(アジリティ)』について解説しております。 SAQトレーニングというのは、 Speed スピード Agility アジリティ Qu[…]