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- 自分に向いている技術を知りたい!
- 練習しても、思うように上達しない・・・
- 今の戦型って自分に合ってる?
流行りの技術や、プロ選手の真似をしても、なかなか上達しないということがありませんか?
実は、その技術や戦術は『自分には合っていない』という場合があります。
なぜなら、生まれ持った遺伝子や体の作りによって、
人それぞれ得意・不得意な技術が決まっているからです。
この記事では『3種類の筋肉のタイプ』と『タイプ別の戦い方』を解説しております。
この記事を読むと、自分の筋肉のタイプを知ることができ、自分が伸ばすべき戦術を知ることができます。
筋肉のタイプは3種類!
まず初めに筋肉のタイプから解説していきます。
大まかに3種類になります。
①速筋(そっきん)
②遅筋(ちきん)
③中間筋(ちゅうかんきん)
下記でそれぞれの特徴を解説していきます。
速筋(そっきん)タイプ
- 特徴
- ・強い力を発揮する
・持久力が無い
速筋タイプは、疲れるのは早いが大きな力で速く身体を動かすことができます。
陸上競技の短距離や相撲、ウエイトリフティングなど一瞬で力を発揮する競技に向いています。
遅筋(ちきん)タイプ
- 特徴
- ・強い力は発揮できない
・持久力がある
遅筋タイプは、速筋と真逆のタイプになります。
大きな力を素早くは出せないけど、疲れにくく持久力があるのが特徴です。
陸上競技の長距離やマラソン、トライアスロンなどの持久系の競技に向いています。
中間筋(ちゅうかんきん)タイプ
- 特徴
- ・遅筋よりも力を発揮する
・速筋よりも持久力がある
・ただし、その逆でもある
中間筋は、その名の通り速筋と遅筋の良いとこ取りの型です。
ただし、どちらかに特化しているわけでは無いので、短所がなければ長所もないということになります。
ボクシングやテニスなど、パワーと持久力の両方が必要なスポーツに向いています。
ちなみに卓球競技も、中間筋が活かされるスポーツです。
自分の筋肉タイプの調べ方3選
実は、生まれながらにして『速筋』と『遅筋』どちらかの割合が必ず多くなっています。
自分のタイプを知ることで、卓球においての長所や短所を知ることもできます。
- 長距離走&短距離走
- ベンチプレス
- 遺伝子検査キット
下記でそれぞれ解説していきます。
長距離走&短距離走
学生の頃の体育などで、どちらが得意だったかで判断します。
短距離が得意な人は『速筋タイプ』、長距離が得意な人は『遅筋タイプ』ということになります。
ちなみに筆者の藤井は短距離走が得意で持久走が苦手なので速筋タイプです。
ただし、どちらかを日常的に鍛えることで、生まれつき速筋タイプだった人が遅筋タイプに近くなるということもあります。
※後述しますが、完全に変化するということはありません。
ですので学生の頃と今現在を比べて、短距離・長距離の得意・不得意が変わらないのであれば確実性があると言えます。
ベンチプレス
2つ目の調べ方は『ベンチプレス』です。
ベンチプレスでギリギリ1発上げられる重さの80%の重さを使います。
<ベンチプレスでMAX60kgを1回あげられる人の場合>
・60×0.8=48kg
48kgのバーベルを使って、挙げられる回数の限界を調べます。
5〜8回 / 速筋タイプ
9〜10回 / 中間筋タイプ
11〜15回 / 遅筋タイプ
ただし、この調べ方はベンチプレスの用意が必要です。
『ジムに通うのはちょっと・・・』という人は次の方法もオススメです。
遺伝子検査キット(DNAEXERCISE)ディーエヌエーエクササイズ
出展:HERSERIES
先に紹介した2つの方法よりも細かい検査結果が分かります。
おすすめポイント
3種類のスポーツ遺伝子から検査
トレーニング方法や栄養指導の資料付き
約2週間で結果が判明
単純なタイプの診断だけではなく、トレーニング方法や栄養のアドバイスを受けられるというメリットもあります。
商品名:DNAEXERCISEエクササイズ遺伝子検査キット
遺伝子項目:3項目
採取方法:口腔内細胞
通常価格:7,700円(税込)
タイプ別のオススメ戦術
ここからはタイプ別にオススメの戦術を紹介します。
現在卓球をやっている人も、卓球始めたての人にもオススメの内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。
速筋タイプ サーブ&3球目主導権型
速筋タイプの人は、ラリーが長引いたり試合が長引くと不利になります。
ですので、相手に返球されないように1発で決める技術・戦術を磨きます。
- アップサーブを出してスマッシュ
- ロングサーブを出してカウンター
- 厳しいツッツキをして、相手のドライブをカウンター
現在カットマンで速筋タイプの人は、サーブの工夫やナックルカットなどで早めにチャンスを作るよう心がけましょう。
遅筋タイプ コース重視のラリー型
遅筋タイプの人は、1発で打ち抜くのが難しいため、相手に強打を打たれない戦術が必要です。
- 相手のサーブに対してストップレシーブ
- ラリーで速さよりもコースをつく
- 中〜後陣からラリーで粘る
相手に強打を打たせないようなコースの打ち分けを意識しましょう。
中間筋タイプ 攻守両刀のオールラウンド型
中間筋タイプの人は『時に強打で打ち抜く』『時にはラリーで粘る』という両立型になります。
- アップサーブからスマッシュ(その後のカウンターも待つ)
- ラリーで粘りながら、1撃スマッシュも狙う
- 攻めと守りのパターンにメリハリをつける
攻守どちらも中途半端にならないように練習するのがポイントです。
トレーニングでタイプを変えることができる!?
今現在の研究では遅筋が速筋に、速筋が遅筋に変化するということは確認されておりません。(動物実験では確認されている)
ただし、下記のような報告も見られています。
カリフォルニア州立大学のガルピン(Galpin)研究グループが2018年に発表した論文(*2)が、この長く信じられていた定説に異を唱えました。30年間という長期間に渡って、異なる生活習慣を送ってきた一卵性双生児を調べたところ、同一だったはずの筋繊維組成が異なっていることを発見したのです。
研究対象になった双子の1人は長距離ランナーで、もう1人はほとんど運動の習慣がありませんでした。この2人の筋繊維組成を調べてみたところ、長距離ランナーは遅筋繊維がそのほとんどを占めていたのに対し、運動の習慣がない方は遅筋繊維と速筋繊維の比率がほぼ半分半分だったということです。
https://melos.media/hobby/55256/ より
簡単に説明すると、
生まれもった筋繊維が、一定のトレーニングを主に行うことで遅筋繊維が多くなったということになります。
【まとめ】タイプを知って得意・不得意を理解しよう!
今回は生まれつきの筋肉のタイプ3つを解説しました。
タイプを知ることで、身体的にどのようなプレーをするのが自分に向いているのか分かります。
これらのタイプは生まれつきの遺伝子で決まっているため、完全に変えるということはできません。
実は各競技のトップアスリートのほとんどは中間筋タイプが多いです。
卓球競技に関しても、攻めと守りの両立である『中間筋タイプ』がベストです。
ぜひ自分のタイプ(長所)を知った上で、中間筋タイプを目指してトレーニングしていきましょう。